機器紹介

機器紹介

最先端医療機器を完備し、医療技術の向上を常に図りながら、「より的確な診断・診療」を日々行っています。

当医局では、最先端医療機器の導入を積極的に行っております。そして、これら最新鋭機の性能を充分に引き出し、患者のみなさまへとより良い医療サービスをご提供できるよう、常に医療技術の研鑽を行っております。

CTは64列機を含むMDCT4台がフル稼働し、MRIでも「3.0TMRI機」を含む3台体制、IVRでは「IVR-CT機」を導入しています。

Discovery MR750w 3.0T

Canon社製 CT装置 Aquilion ONE (Area Detector CT)

AI(artificial intelligence) 技術の一つであるディープラーニング技術を応用した画像再構成技術を搭載し、ノイズの少ない高品質画像の取得と低侵襲検査の両立を実現した先進のテクノロジーが加わった、次世代のCT。

最新のCTに搭載されている技術にて撮影された画像は、大変素晴らしい、の一言です。ディープラーニング技術により高い空間分解能の画像であろうとも、ノイズが少ない綺麗な画像を得ることができます。広範囲を高速に撮像し、小さな病変を明瞭に描出できます。また、患者さんに最も不利益となるX線による被曝も最新技術により、画質を劣化させることなく、被曝量を軽減させることができます。放射線科診断医にとってCTの読影は、一日の仕事の中で最も重要な仕事の一つです。多くの疾患の評価にはCTが活用されますので、最新のCT装置を用いて、最高の医療、正確な診断レポートを提供することは大切だと考えています。

高野 浩一

最新のCTで撮影された画像は、全ての医師より好評を得ています。CT技術進歩は目覚ましく、我々も常に勉強し、新しい知識を身につけるように頑張っています。また、診療時間外も、オンコールによる24時間体制を敷き、他診療科を読影でサポートしています。

Discovery MR750w 3.0T

PHILIPS Ingenia Elition 3.0T MR装置

2024年5月から、Philips社製の最新の3テスラMRI、Ingenia Elition 3.0Tが導入されました。高磁場とハイパフォーマンスコイルによって、高速撮影、高解像度撮影、特殊撮影を可能としています。当院では他にGE社製の3テスラMRI1台、Philips社製の1.5テスラMRI1台も稼働しています。

赤井 智春

この最新鋭機が稼働している部屋は間接照明が施され、落ち着きのある雰囲気となっています。そのため、患者さまがリラックスしながらの撮影が可能となりました。また、最新のMRI機による高速撮影技術によって、検査内容によってはこれまでより短時間での撮影も可能となっています。これからも、さらに質の高い診断を目指して参ります。

Discovery MR750w 3.0T

Varian TrueBeam

令和6年9月、最新鋭の放射線治療機器TrueBeamを導入しました。高度なマシン制御機構により今まで以上に複雑かつ高精度な治療に対応していきます。照射時間の短縮やオートメーション化によるスループットの向上は、患者さんの負担軽減、治療の効率化にもつながるでしょう。

その他、Halcyonという強度変調放射線治療(IMRT/VMAT)が得意な放射線治療機器があり、この2台の組み合わせで、ほとんどの放射線治療を効率的に網羅できるため、福岡市の放射線治療の中核を担う存在として機能拡充・強化ができたと感じています。

放射線治療部門は、治療専門医2名の他、認定看護師や放射線技師など多職種で力を合わせて診療に取り組んでいます。少人数ではありますが、その分、スタッフの顔がよく見えるため、アットホームな雰囲気が良い所です。ほんの少しでいいので、患者さんの人生を変える手助けができるよう、優しく寄り添える放射線治療の提供を目指していきます。

Discovery MR750w 3.0T

Canon社製 Angio CT装置 Alphenix 4DCT

  • 血管造影装置:INFX-8000C
  • CT装置:Aquilion Prime SP(80列CT)
  • Workstation:Alphenix Workstation

IVR(interventional radiology)-CTとも呼ばれる血管造影装置とCT装置が一体化した装置。血管造影装置は天井走行式Cアームシステムであり、頭部から足先までの広範囲の検査をカバーし、多目的に利用可能。素早いポジショニングにより、検査の進行がサポートされる。アンギオテーブル上では、透視やDSA(Digital subtraction angiography)による検査を行い。必要な時にCTガントリを移動させ、CT撮影による評価を行う。Vascular IVRには必須と言って良い装置である。また、CT装置は、CTガイド下針生検やドレナージ術などnonvascular IVRにも利用可能である。

2024年の福岡大学病院新本館開設にあわせ本装置を導入致しました。肝細胞癌に対するTACE(Transcatheter Arterial Chemo-Embolization)、外傷や術後出血、産科危機的出血に対する緊急止血術、破裂の危険性の高い静脈瘤やシャントが原因で肝性脳症を来している病態に対するバルーン下逆行性経静脈的塞栓術B-RTO(Balloon occluded Retrograde Transvenous Obliteration)、肺癌や縦隔腫瘍、後腹膜腫瘍の診断目的のCTガイド下針生検、腹腔内膿瘍や後腹膜膿瘍に対する経皮的ドレナージ術などを行っています。

吉満 研吾

専門医と専攻医が共同で治療や検査に当たっています。専攻医にはIVR手技の指導も積極的に行っています。腫瘍の治療や検査の計画は、内科や外科の先生ともカンファレンスを通じて行っており、緊急止血術はオンコールによる24時間体制で治療に対応しています。また最新のangio-CT装置を用いて、より質の高いIVR(interventional radiology)を提供することができます。Workstationや人工知能を用いた診断も活用しています。

Discovery MR750w 3.0T

Siemens社製 PET/CT装置 Biograph Vision

業界最高レベルのtime-of-flight (TOF) 時間分解能と優れた空間分解能により,高感度,高画質を両立した次世代のPET/CT装置。

2024年の福岡大学病院新本館開設にあわせ本装置を導入致しました。18FDG(18Fフルデオキシグルコース)-PETによる悪性腫瘍の転移診断や再発診断、悪性リンパ腫の病期診断と治療効果判定、心サルコイドーシスの診断などを行っています。また、2024年からはアルツハイマー型認知症に対する治療薬(レカネマブ)投与の要否を判断する目的にて、18F-フルテメタモルを用いた脳アミロイドPETも施行可能となりました。

長町 茂樹

このPET/CTは、従来の装置と比較し、高い感度と良好な画質を提供できます。また、専門医による読影を行っています。専攻医や研修医にはPET/CTのみならず、今回呈示していませんが各種シンチグラフィーの読影指導、核医学治療、研究や学会発表の指導も積極的に行っています。

当教室では見学者を歓迎しています